エウレカセブン・ゲッコーステイト

エウレカセブン概要

最新鋭巡洋艦・月光号を駆る神出鬼没の空賊。

リーダーは若者達に人気のカリスマ的存在、ホランド。

秀でたリフボーダーである彼やエウレカは、
通常目には見えないトラパーの流れを読むことが出来る。

自ら雑誌「ray=out」を出版し、リフやファッションの記事で注目を集めると同時に
政府が隠蔽しようとする事実について民衆を啓蒙する。

およそ3年前、元軍所属だった者たちが離反し反政府活動を開始、
そこへ彼らの活動に共感した若者が集い、現在のゲッコーステイトを作り上げる。

「賞金を稼ぐためのリフは絶対にしない」という、カリスマ集団らしいポリシーを持つ。

しかしその内実は、困窮する財政を支えるための危ない仕事や
軍との戦闘に明け暮れ、満足にリフをする機会すら無いという状況。

レントン・サーストン


声-三瓶由布子
エウレカに誘われて加入したゲッコーステイトの新メンバー。
本作の主人公。14歳。

かつて大災害から世界を救ったとされる英雄アドロックの息子。
生まれてすぐに母親を、そして程なく父親も失い、

姉のダイアンも父を追うかのように消息を絶ち、
行方不明となりメカニック屋の祖父アクセルと共に暮らしていた。

趣味はリフと呼ばれる空中サーフィンで、愛用のボードは憧れのリフボーダー、ホランドのレプリカモデル。
世の中や将来のことに不満を抱きつつ、どうにもならずに足掻く普通の少年である。

空から降ってきた少女エウレカとニルヴァーシュに出会い、転機を迎える。

整備の腕は確かだが、なぜか家族揃ってピーキーに仕上げる癖がある。
序盤-中盤では子供っぽい言動が目立ち、
エウレカやメンバーに感情をぶつけることもしばしばだったが、

月光号を去った後にビームス夫妻など様々な人に出会うことで
精神的に一回り大きくなった。

月光号に戻った後はエウレカと心を通わせていき、
サバイバルも経験した終盤ではもろい部分もありながら、エウレカを支えるパートナーとして、子供達の父として立派に成長した。

容姿も少し成長した姿になっている。そのときの年齢は住民票によると16歳。

表情はとても凛々しく、父親らしい顔をするようになったことが窺える。

エウレカ


声-名塚佳織
高性能LFOニルヴァーシュを操る、ゲッコーステイトのLFOライダー。本作のヒロイン。年齢は不明。

マシューの見立てによると、15、16歳のよう
住民票では16歳、

オリジナルシナリオ・51話『ニューオーダー』では14歳となっていた)。

青竹色の短髪に金色の髪留めと首輪が特徴的。
スカイブルーのジャンパーミニスカートは軍所属時代の制服と色違い。

かつて軍の特殊部隊S・O・Fにいた頃、宗教都市シウダデス・デル・シエロで大量の市民を殺戮した過去を持ち、そのとき出会った3人の孤児の母親代わりをしている。

どこか世間一般の人間からズレた所があり、通常では不可視のトラパーの流れが読めるほか、
愛機ニルヴァーシュをはじめ機械の言葉が分かるという。その言動や表情は感情に乏しく抑制的。

レントンと出会い、精神的にも肉体的にも変わってゆく自分自身に戸惑い、洞窟の奥へとアミタドライヴを捨てに行こうとするも、スカブに飲み込まれてしまう。かろうじてレントンに助けられるも、体にスカブが張り付き変わり果てた姿に。

しかしティプトリーから貰っていた聖水により、スカブを剥がれ落とすことに成功し意識を取り戻す。

その際にレントンから告白されるも、気持ちを押し付けるような告白だったこともあり拒絶してしまう。

しかし、その後はレントンのことで思い悩むようになり、ギジェットとの会話で「恋」と言う言葉の意味を知り、そのことについて考えるようになっていく。

病室を出てからは、レントンがゲッコーステイトを去ったのを知ると深く落ち込んでしまうが、それによりレントンへの強い想いを自覚。再会後はレントンと親密な関係になっていく。

スカブに取り込まれてからは髪型はベリーショートになり、身体に傷のようなもの(スカブとの融合痕)が出来ていたが、サクヤに会った後に髪は元の長さまで戻った。

またグレートウォール後のサバイバルでは身体に特殊な変化が起きるなど、登場人物の容姿が変わることがストーリーに。特に大きな影響を与える今作において、外見が最も多様に変化した人物である。

ホランド・ノヴァク


声-藤原啓治、
浅野まゆみ(少年時代)
ゲッコーステイトのリーダー。29歳。

アマチュアリフ世界大会の歴代最年少チャンピオンで、軍の特殊部隊S・O・Fの元エース(元塔州連邦軍S・O・F第1小隊隊長)。

自己顕示欲旺盛な彼の戦闘スタイルは一見派手で大味だが、その能力は白兵戦、LFO戦、戦術指揮のいずれにおいても卓越しており、極めて冷徹かつ的確。

いつも強気で弱音を口にしない反面、内に鬱積したものが暴力となってレントンに降りかかる事も。

エウレカを傷つけるものには容赦がなく、レントンの短絡的な言動にカッとなることも多かった(エウレカの発言を勘違いして部屋まで怒鳴り込んだこともある)。

かつてエウレカと共にゾーンと呼ばれる幻覚的空間に入ったことがあるらしい。

現在の恋人はタルホだが、初恋の相手はレントンの姉ダイアンで、作中ではレントンと一緒に風呂に入り、その思い出話を聞かせたこともある。

最初はタルホを始めメンバー(特に女性陣から)「第二次成長真っ最中の子供」と言われることもしばしばだったが、タルホが妊娠していることを知り、それをキッカケに精神的に成長。

心が通じ合っていくレントンとエウレカのことをだんだんと認めるようになり、終盤ではすっかり見守る父親の顔になった。

左腕に王の継承者を示す入れ墨があるが、チャールズは彼を銃撃する際、「王の金枝を受け継ぐ者がホランドでなくて残念だ」と語っていた。

タルホ・ユーキ


声-根谷美智子
月光号の操舵士。26歳。

ホランドの恋人でゲッコーステイト設立当初からのメンバー。

元軍情報部所属で、当時の交際相手は職場の上司。雑誌「ray=out」のグラビアモデルでもあり、

ホルターネックのヘソ出しキャミソールにローライズのマイクロミニスカートという露出の著しい服装からはその自信の程が伺える。

美人だがその性格は決して上品とは言えず、エウレカに過保護なホランドの態度や姿無き恋敵ダイアンの事に対して、激しい不快感を隠さない。

その反面、レントンに八つ当たるホランドに喝をいれたりするなど、姉御肌な一面もある。

ホランドの子を妊娠したことや心情の変化から心機一転、それまでのギャルファッションを捨て去り、髪を切った。

またとある作戦を機にそれからは操舵をムーンドギーに任せ、戦場に出ることの増えたホランドに代わって艦長を兼任している。

服装を変えてから言動も変化しており、レントンをからかって遊ぶような子供じみたことはしなくなっている。

特に、以前は時として嫉妬を露わにしていたエウレカに対しては、アドバイスや叱咤に始まり果ては枕投げまで、母親のように接している。

モーリス
メーテル
リンク


根谷美智子
木川絵理子
水沢史絵
月光号に同乗している3人の孤児。

口数は少ない人見知りだが、洞察力が良く鋭い意見を言うアジア系の少年がモーリス(5歳)。

面倒見が良くおしゃまでけたたましい白人の女の子がメーテル(4歳)、
泣き虫だが我慢強く、その歳にして「忍耐」の意味を知っている黒人の幼子がリンク(3歳)。

人種も個性も異なる3人だが、兄弟のようにいつも寄り添い行動する。

エウレカの事をママと呼び、彼女に気がある新参者レントンを敵視し、過激な悪戯でいたぶるが徐々に打ち解けていく。

モーリスの初恋の相手はエウレカで、自分の親を殺したエウレカには複雑な愛憎があった。

エウレカがレントンと共に漂着した絶海の入り江ではサバイバル生活を送る羽目にもなったが、全員で力を合わせて乗り切り家族としての絆を深めた。

ストナー
声-松本保典
ゲッコーステイトに同行しているフリーカメラマン。30歳。

ジャーナリストとして彼らの姿を撮影すると同時に、雑誌「ray=out」の編集を行っている。

リフの才能はないが、作品中のモノローグでは文化人類学的視点から、リフとその原点であるサーフィンの神髄を語る。

真面目な時と不真面目な時の落差が激しく、不真面目モードではマシューと一層波長が合うよう。

一歩引いた視線から物事の確信や根本の部分を捉え、記事にすることが出来る生粋のカメラマンである。

戦災孤児であったため、親の顔を見た事がないという。

マシュー
声-中村彰男
月光号のLFOライダー、前衛担当。25歳。

黄色のランニングシャツが似合う、陽気で気さくなゲッコーステイトのムードメーカー。

序盤苦悩するレントンに幾度も話しかけ、面倒見の良い事を伺わせる。

ヒルダと付き合っているが、歯の浮く冗談を言っては彼女にたしなめられている。

多数の12インチ盤レコードを所有しており、艦内の食堂スペースで時節DJの腕を披露している。

その耳は確かで、他の人が気付かない微細なノイズも聞き逃さず、そのおかげでクルーが助けられたこともしばしば。

ハップ
声-山口太郎
ゲッコーステイトの副リーダー。29歳。

ホランドとは3歳からの付き合いがある幼馴染であり相談相手。

経済観念の破綻しているチーム内の金庫番でもある。やや小太りながらガッチリした体型で、服装はいつも短パンにTシャツ。ただしトイレでは全裸になる癖がある。

常に笑顔を絶やさず、ハメを外すのが好きだが、メンバーが行き過ぎた行動に出るとそれを止める役割も担う。「子供みたいな所のあるオトナ」である。

普段は優しく平和主義な面を見せるが、戦闘に入ると人が変わったように冷静な判断を行う。軍を抜け、反抗しようとホランドに提案したのは彼である。

ムーンドギー
声-宮野真守
ゲッコーステイトのメンバー。16歳。
本名ジェームズ・ダレン・エマーソン。
金髪で長身の美少年だが感情が高ぶると妙に言葉が訛る。

月光号内でこれといった役割が無く「ゲッコーステイトお笑い役」の地位を巡ってレントンに対抗意識を燃やす一方、レントンからは「ドギー兄さん」と呼ばれ慕われている。

リフ以外にサッカーも得意で、パンサーシュートやゴールデンファルコンシュートなどの技を持つ。ギジェットとの恋愛は着実に進行中。

空船の船舶免許を持っている事を誰からも忘れ去られていたが、首都奇襲戦を機に月光号の操舵担当となり、以降その天性の才能を発揮。

ケンゴウとの掛け合いを聞いたメンバーから「いいコンビだ」とも言われていた。なお船舶免許の期限欄には「2005年06月08日まで有効」とあり、この世界での年数表記が西暦と一致していること、および「放送日の時点では既に期限切れ」になっていることが伺える。

ギジェット
声-水沢史絵
月光号の通信士。15歳。
緊急時には索敵も担当する。

エウレカと並ぶ月光号のアイドルで、南国風美少女である。純朴な性格が好みのようで、ムーンドギーと付き合っている。

タルホとヒルダのような良き友達関係にあこがれ、エウレカと女の友情を築こうとする。

後にエウレカから名指しで特別に呼ばれていたことから、その願いはかなったようである。

エウレカに初めて「恋」という感情があることを教えた。

ヒルダ
声-浅野まゆみ
月光号のLFOライダー、

射撃が得意な後衛担当。25歳。

元公務員。タルホとは古くから仲が良いらしい。

真面目で明るく、メンバーの体調を気遣うなど、面倒見の良いゲッコーステイトの「お母さん」的な存在。

マシューのパートナーであり、ツッコミ役でもある。

ケンゴウ
声-大木民夫
月光号の砲術士。45歳。

設立当初からのゲッコーステイトメンバーで、同艦の主。

真面目一徹の融通が利かない軍人だったが、ホランドとの出会いにより人生観が変わり、今に至る。厳つい髭と、鳥の羽をあしらったコサック帽がトレードマーク。

サウスアイレスにおける戦闘ではユルゲンス率いるイズモ艦と激しい砲撃戦を演じた。

ジョブス
声-志村知幸
月光号の主任機関士でハードウェア担当のメカニック。33歳。

端正な顔立ち、レトロなサングラス、トラディショナルなスラックス&ベストに黒革のグローブ、そしてスキンヘッドという極めて個性的でハイセンスなルックス。性格はクールでリアリスト。

夢想家なウォズとは性格が正反対でケンカをすることも多いが仲の良い相棒。前衛的な論文を書くことで知られるアーキタイプ研究者のグレッグ博士を崇拝している。

ウォズ
声-長島雄一
月光号のレーダー士でソフトウェア担当のエンジニア。33歳。

ラフでルーズなヒッピー風ファッションに首からはコンパク・ドライヴをぶら下げ、独特の四角いヘッドフォンを装着している。

性格は夢想家で、正反対だがクールでリアリストのジョブスと仲が良い。

作品の公式解説によると、かつてジョブスと共にやって来た押しかけクルー。

ミーシャ
声-沢海陽子
月光号の専属医師。40歳。

軍に所属していた当時からアーキタイプやエウレカについて研究しており、それを続けられる事を条件に月光号に乗り移った。

研究者だがエウレカを変に扱うことはせず、とても優しく接している。

メンバーの中では研究者らしい一歩引いた視点を有するが、確固たる思いを貫き自らの意見を述べる時もある。

アーキタイプ研究の第一人者グレッグ博士の妻だったが、研究に対する見解の相違が原因で別れた。

ゴンジイ
声-石森達幸
月光号に乗り込んでいる謎の老人。

年齢は不明。
占い師らしく、

その占いは良く当たるのでメンバーには好評。神出鬼没でいつも艦内の何処かしらでお茶を淹れては飲んでいる。リンク曰く、ゴンジイの淹れたお茶は「どぶ色ですっごく苦い」。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』